「また今月もダメでした」
――そのLINE、いったい何回打ったんだろう。
生理予定日。
もしかしたら来ないかもしれない。今回こそは、と期待してしまう自分と、
「どうせまた…」と、どこかで諦めかけている自分。
トイレに行くたびに確認して、出血を見ては心が折れて。
そんな日々が続いているのではないでしょうか。
30代後半、40代。
病院の不妊治療を始めて1年、2年…気づけば時間だけがどんどん過ぎていく。
タイミング、人工授精、そして体外受精へ。
「ステップアップすれば結果が出るはず」と信じて、痛い注射にも高額な治療費にも耐えてきた。
それなのに、結果は変わらない。
「私の体、本当に妊娠できるのかな」
「この治療、続ける意味あるのかな…」
「もう年齢的にタイムリミット…?」
SNSで妊娠報告を見るたびに、おめでとうと思いつつ、胸がぎゅっと苦しくなる。
「なんで私だけ…」って思ってしまう自分を責める日もある。
もし、今そんな状態なら。
少しだけ時間をとって、この先を読んでみてください。
もくじ
■ なぜ病院の治療だけでは結果が出ないこともあるのか
体外受精の妊娠率は、35歳で約35%。40歳を過ぎると15%以下。
これは有名な数字ですが、あくまで「平均値」です。
同じ年齢でも妊娠できる人、できない人がいる。
その違いは、実はとてもシンプルで――
“体が妊娠できる状態になっているかどうか” なんです。
■ あまり教えてくれない「着床しない本当の理由」
良い胚を移植しても着床しない。
その原因の多くは染色体異常と言われていますが、
染色体が正常でも妊娠しないケースはたくさんあります。
じゃあ、その差は何か?
「子宮や卵巣への血流不足」
「慢性的な冷えやストレス」
実はこの2つが、かなり大きく影響しています。
どんなに良い卵子・精子があっても、
それを受け止める子宮内膜が整っていなければ着床は難しい。
血流が悪ければ卵巣も十分に働けない。
病院の治療は「卵子と精子を出会わせる技術」。
でも、その元となる“体づくり”だけは、あなた自身が整えていく必要があるんです。
■ 「体質改善=時間がかかる」と思って諦めないで
「もう年齢的に間に合わないかも…」
「体質改善って半年とかかかるんでしょ?」
そう思う気持ち、すごく分かります。
ただ、考えてみてください。
この半年間、病院の治療だけで結果は出ましたか?
もし出ていないなら、
“同じ半年” を体づくりに使う方が妊娠へ近づける可能性はずっと高い んです。
実際、妊娠された多くの方は、体を整え始めてから3〜6ヶ月で変化が出始めています。
■ 不妊鍼灸が「最後の一手」になる理由
「鍼灸って本当に効果があるの?」
と疑問に思う方はとても多いです。
でも、2002年のPaulis論文以来、
複数の研究で「体外受精と鍼灸の併用で妊娠率が約1.4倍にアップ」と報告されています。
7,676人の大規模研究では、
臨床妊娠率1.43倍、出生率1.34倍という結果も出ています。
鍼灸が妊活に役立つ理由は、とても理にかなっています。
■ 鍼灸が体にもたらす主な3つの変化
① 子宮・卵巣への血流が改善
骨盤内の血流が20〜30%上がるとされ、
卵子の質・子宮内膜の状態が大きく変わります。
② ホルモンバランスが整う
自律神経が整い、FSH・LHなどのホルモンが安定。
排卵や黄体機能にも良い影響が出ます。
③ ストレスから解放される
不妊治療のストレスは交感神経を優位にし、血流を悪くします。
鍼灸は副交感神経を優位にし、深いリラックス状態を作ります。
■ 「もう無理かも…」と来院された方たちの共通点
当院に来られる方の多くは、
30代後半〜40代で IVFを2〜3回受けても結果が出なかった方ばかりです。
初めは皆さん、本当に疲れ切った表情で来られます。
でも、数ヶ月経つと表情が変わってくるんですよね。
「生理痛が軽くなった」
「基礎体温が安定してきた」
「採卵数が増えた」
「グレードの良い胚が増えた」
「冷えが減った」
「よく眠れるようになった」
こうした変化は、体が妊娠に近づいているサインかもしれません。
■ 次の移植・採卵の前に、できることがある
体外受精の費用は、
保険適用で行う部分・自費になる部分・治療内容 によって大きく変わります。
基本的な採卵や移植が保険適用であっても、
胚盤胞培養、凍結保存、凍結胚移植、タイムラプス、
アシステッドハッチング、薬剤、追加検査など、
自費になる項目が加わることも多い のが現状です。
そのため、
実際に患者さんが1回の治療で負担する金額は、
保険適用分+自費を合わせて30〜50万円ほどになるケースもあります。
ただし、
・どんな治療内容を選ぶか
・医療機関ごとの料金設定
・助成制度の利用
によって総額は変わります。
あくまで「一般的に言われている目安」として参考にしてください。
せっかくの治療効果を最大限に引き出すなら、
その前に体を整えておく方が確率は上がるはずです。
■ 特に鍼灸をおすすめしたい方
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IVFを2回以上しているのに結果が出ていない
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良好胚を移植しても着床しない
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採卵数が少ない/空胞が多い
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卵子の質が気になる
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AMHが同年代より低い
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子宮内膜が薄いと言われた
-
冷え・生理痛・生理不順がある
-
ストレス・疲労が強い
-
37歳以上で時間に焦りを感じている
■ 病院の治療と併用するのが一番の近道
鍼灸は病院の治療を否定するものではなく、
“土台づくり” を担当する存在です。
多くの方が、採卵周期・移植周期と合わせて施術を調整しながら進めています。
■ いつから始めるべき?
答えはシンプルで「今」です。
卵子が育つのに約120日かかるので、
今整え始めれば、次の採卵の質が上がる可能性があります。
「移植まで2週間しかない」という場合でも、
今よりも着床しやすい環境を作れる可能性はあります。
■ 通院の目安
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体質改善:週1回 × 最低3ヶ月
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採卵前の集中ケア:週1〜2回
-
移植前後:移植前+移植後
■ 「もう遅い?」――そんなことはありません
40歳だから無理、43歳だから諦めるしかない…
そう思う気持ちは自然です。
でも、
慢性的な冷え・ストレスがある35歳より、
血流もホルモンも整っている40歳の方が妊娠することだって普通にあります。
あなたの体は、今が一番若い。
未来のあなたより、今日のあなたの方が妊娠の確率は高いんです。
だから、
「やれることを今から」 で十分。
■ まずは一度、あなたの体を知るところから
「鍼灸ってどんなことするの?」
「自分にも合うのかな…」
不安があって当然です。
一度お話を聞かせてもらえれば、
今の生活・体調・治療の状況に合わせて、最適な方法をご提案できます。
「またダメだった」
そんな日々から、
「なんか変わってきたかも」 と思える日々へ。
一人で抱え込まずに、まずは一歩踏み出してみてください。
あなたの不妊治療・妊活を、体づくりの面からしっかりサポートします。